赤伏・指久保線 四和中乗り継ぎ

十鉄赤伏線・指久保線では復路の赤伏行きから四和中にて指久保行きの乗り継ぎが行われています。
赤伏・指久保線は上り1便・下り2便づつの非常に本数の少ない路線です。
このような本数の少ない路線でバス同士の乗り継ぎが行われている例はあまり無いかと思いますので、
せっかくなので紹介させていただきます。


13時過ぎ、十和田市駅にて。
赤伏・指久保行きは3番乗り場で待機中。乗り場案内にはしっかりと“四和中乗り換え指久保”の文字が。 ですが、バスの方向幕には一切“指久保”の文字は見られません。この日、十和田市駅からは2名の乗車がありました。
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十和田市駅のバスターミナルは十鉄電車線廃止と共に、使用が停止され、仮のターミナルに移転する予定です。 この光景が見られるのもあとわずかです。
“赤伏”行きのバスは十和田市内を南東へ向かい、米田地区へ入ります。
米田方面へ向かう路線にはかつて途中の和島入口から分岐する“和島線”、米田から南西に向かう“種原線”もありましたが、 どちらもすでに現存しません。“赤伏”行きはかつて、“金ヶ沢”行きの南部バスの路線だったものを、十鉄が引き継いだものです。南部バスの廃止は2007年ですから、この運行形態になったのは2007年以降と思われます。別会社の路線だったほうが十和田市から直通で元々十鉄だった路線が途中乗り換えというのも変わっていますが・・・
13時40分ごろ、米田(まいた)地区にある十和田市立四和(しわ)中学校前。 すでに指久保行きのちっこいエルガミオが待機中。
以前私が休日に乗車したときは校舎正面で乗り継ぎをしていましたが、 この日は平日。校舎正面には教職員の車があるため校舎横で待機、乗り継ぎをするようです。
定刻から数分遅れて、十和田市からの赤伏行きが到着。校地内に入っていきます。
十和田市から来た車から直接指久保行きに乗り換えるように車を停め、 乗客は整理券を持ったまま、乗り継いでいきます。
この日は十和田市方面から乗ってきた5人ほどの乗客が 全員指久保行きに乗り換えました。
乗り継ぎが終わった“指久保”行きは先に発車、米田を経由して指久保方面に向かいます。
“赤伏”行きは校舎裏で方向転換をしています
方向転換した“赤伏”行きが続いて発車。
2台のバスがやってきた四和中はまたすぐにもとの様子を取り戻します。
さて左は十鉄赤伏・指久保線の時刻表。
米田の発車時間が赤伏行きのほうが先になっていますが・・・?
指久保行きが先に出るのに?

・・・と思いますが、指久保行きは一旦米田方面に向かった後、
循環して折り返し、指久保方面に向かうため、所要時間に差が出ているのでしょう。
この赤伏・指久保線には他にも特徴的なところがたくさん。
たとえばこの四和中、朝の十和田市方面行きは入らず、昼と夕の赤伏・指久保方面だけが経由します。
さらに指久保線では指久保行きのみ、あけぼの学園を経由します。なかなか乗車するのが難しい路線ではありますが、 ぜひ乗ってみてもらいたい路線でもあります。

2012年2月14日取材

2012年3月30日公開

バスの終点・指久保
バスの終点・赤伏

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