嬉野温泉バスセンターから21分、嬉野市嬉野町大字不動山にある終点です。
平野橋で本線と別れたバスは山間の風景の中を進み、路線名でもある不動山から更に高度を上げ終点の牛の岳にたどり着きます。
県道が大きくカーブする小さな沢を渡った地点に終点があり、バスは狭い折返場所に数度切り返して停車します。
バス停ポール。
古そうですが妙に背の低いもの。朝の上りは回送でやってきますが残りは折返運行があります。登校日の平日には嬉野行き2本と3往復、土曜と平日の休校日には嬉野行き1本と2往復、日曜祝日には嬉野行き1本と1往復となっています。現在は嬉野市からの委託運行バスとなっています。
(左:終点から嬉野温泉方向・右:左写真の反対方向)
県道106号線上に位置しています。この先県道は長崎県方面に続いているものの、長崎県側の一部が未開通となっており、川棚まで行けませんというような案内が沿道に複数設置されています。昭和の終わりごろまでは手前の不動山までだった路線ですが、通学の便を図るためこの牛の岳まで延伸されています。あまり人気のないように見える終点ですがこの奥に民家がまだあるようです。斜面に段々畑のように茶畑が広がります。終点手前には「嬉野の大チャノキ」と呼ばれる天然記念物の茶の木も存在し嬉野茶のシンボル的存在となっています。大茶樹入口というバス停もあります。
折返場所。カーブの内側に非常に狭いスペースが設けられています。バスは一旦奥の道路に突っ込んだあと折返場所側に後退し、何度か切り替えして引かれている白線に沿って停車します。
非常に急峻な地形の中に道路が引かれ折返場所が置かれています。
斜面の上には民家があります。
不動山付近。ここから更に登ります。
(左:乗車した車両・右:運賃表)
乗車したのはロマンシング佐賀ラッピングバス。ローカル線には不釣り合い?運賃は始発の嬉野温泉から480円でした。
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いつかは乗りたかったJRバスのローカル枝線。よく残っていたものですが、廃止の報を知りようやくの訪問。嬉野温泉から大野原口までも独自区間。住宅地の中を走ります。本線と合流し大野原口。この近くに轟小学校があり、通学のための路線だったよう。平野橋から分岐し、谷間の道を進みます。のどかな道をぐんぐん走っていき終点の牛の岳へ。車通りもない静かな終点。もう来られないことが残念です。[25/08]
○周辺地図
2025年8月21日訪問
2025年9月17日公開
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