八戸中心街ターミナル2番のりば(八日町)から31分、三戸郡階上町赤保内にある終点です。
定期バスのない“異色”な存在の終点で、寺下観音例大祭の開催時に臨時バスがやってくるだけ、それも年に1日だけの運行です。寺下観音の正面、民家の一角のような場所に乗降場が設けられています。
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バス停のポールは無く、代わりに乗務員や誘導員の待機場所として使われていた車両に時刻表が掲示されていました。その他、訪問時には降車の際、時刻表を頂くことができました。
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(左:終点から八戸方向・右:左写真の反対方向)
階上の中心部を過ぎて数分、山間にある寺下観音にこの日だけバスがやってきます。
バスは左写真の右手に入り、そこが終点となります。
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寺下観音。
急な階段を上った先にある観音堂の中には、千数百年前に行基(ぎょうき)という高僧が伝えたという観音像が安置されています。
境内には西国三十三ヶ所巡礼の観音像が祭られており、ここでお参りすればそのご利益も受けられると言われているため、それぞれの像にお参りする方の姿も見られました。
また、観音堂のほか近くには潮山神社があり、神仏混交の地として古くから霊地として近隣の人々から信仰されており、5月第3日曜の例大祭には多くの方が訪れていました。
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(左:運賃表・右:臨時バスの案内)
この路線は八戸市周辺地域で実施されている上限運賃の対象外路線であるため、中心街2番のりばからは正規運賃の660円ががかります。
八戸周辺ではほかに虚空蔵山の例大祭でも同様に年に1日しか走らないバスが運行されます。
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始発と2便目は八戸営業所が始発。その始発便に乗車し寺下観音へ向かいます。
中心街まではほとんど乗車がありませんでしたが、中心街からは結構な乗車がありました。
階上庁舎までの経路は通常運行されている階上庁舎線(舘花下経由)と同様で、その先も途中の野沢までは通常の路線バスの経路で運行され、その先の1区だけが独自区間となります。この路線は元々は八戸市営バスが運行していたというのも驚きです。以前は階上町内だけの系統もあったようですが、現在は運行されていません。
始発での訪問でしたが、だんだんと参拝者が増え、復路の途中ですれ違った中心街からの2便目や中心街始発の3便目は立ち席も出るほどの盛況で運転していました。
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