行ってみよう・乗ってみよう!

第3回:ユーグル高尾ライン


「行ってみよう・乗ってみよう」第3回は秋田県秋田市を運行していた「ユーグル高尾ライン」です。
かつては、雄和町内の路線は秋田中央交通が運行していましたが、路線撤退の方針から旧雄和町が補助を出すという条件で、
スクールバスや温泉送迎バスを路線バス統合する形で、「ユーグル」として運行が開始されました。
秋田市との合併後、100円という低額な運賃から収益が出ず、また秋田市の財政難からユーグルへ対する補助も厳しい状態となり、
平成21年9月末にてユーグルの運行を終了、翌10月1日より秋田市マイタウンバスに移行しています。
・・・

現在は廃止となっていますが、廃止直前のユーグル高尾ラインに乗車した際の記録を紹介します。
ユーグルの路線には、大正寺方面へ向かう、戸米川小学校先回りの「高尾ライン」、ダリア園先回りの「ダリアライン」、
芝野方面へ向かう「長者山ライン」が存在し、曜日によって運行便・ルートが違うなど、コミュニティーバスらしい運行形態でした。
今回は「高尾ライン」の西ノ又・藤森経由便を紹介します。

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バスに乗り込む前に車両の紹介をしておきます。




ユーグルで使われていた車両は写真のような、専用のエルガミオと元雄和町の自家用であった中型バスでした。

この車の場合、車内の座席配置が独特でほとんどの座席が横向きの三方シートになっていました。



車内には両替機のない昔ながらの運賃箱が設置されていました。
右の運賃箱は、国際教養大シャトル用のものでこの車など一部の車につけられていました。ユーグル専用の車には両替機のないものだけが付けられていました。

それでは、15時発のユーグル高尾ラインに乗りこみます。

始発地の雄和バスターミナル(雄和市民センター)を出るとバスは水沢橋を渡り、雄物川の対岸へ向かいます。

高尾ラインはバス専用出口の先を直進し、左手側から帰ってきます。戻ってくるのはこの便の場合1時間20分後です。


相川上丁付近
バスは水田地帯をのんびりと大正寺に向かって進みます。


左手に茶色の大きなビルが見えてきます。これは県の農業試験場で平成12年に現在地に移転してきました。かつては秋田市の仁井田にありました。

ここを過ぎると間もなく戸米川小学校です。


石川付近。
「高尾ライン」の名称の元にもなっている高尾山方面へ向かう国道が右へ分岐します。
ここまでは県道ですがこの先は国道341号線になります。

ですが、国道になった途端道が狭くなっていきます・・・


女米木付近。
集落内を走行します。この先で左手に雄物川が寄り添ってきます。


渡船場付近。
左手には雄物川の流れを見ることができます。大正寺方面へのユーグルは、雄物川の左右の川岸を走るような格好です。


右には石巻の清水があります。名水として知られており、休日には汲みに訪れる人が絶えないそうです。


この辺りには小さな温泉があり、高尾温泉・新波温泉などがあります。

のどかな風景の中をバスは大正寺へ向かっていきます。


大正寺地区、新波へ入ります。
集落内ではいきなり狭くなっています。

新波中央は一般路線の頃は、新波車庫前という停留所名。現在も車庫が残っています。


大正寺の中心部。
住宅、商店が連なっています。


大正寺郵便局付近。

この交差点は右折すると西ノ又、直進すると萱ヶ沢、左折すると左手子方面です。


このバスは一旦西ノ又に向かったのちここまで折り返してきて、左手子方面に向かいます。


次回は大正寺から西の又〜藤森までの区間です。


第2回へ


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2009年8月28日取材

2011年11月25日公開

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