松山駅から105分、佐川駅から60分、上浮穴郡久万高原町柳井川にある終点です。
国道33号線沿いに駅舎があり、松山側からのJRバス、佐川側からの黒岩観光、双方のバスが終点としています。また国鉄バスの支線を引き継ぎ、黒岩観光の落出から高知県境までの区間を補完する久万高原町営バスも発着しています。


(左:落出駅駅舎・右:時刻表)
ポールなどは無く、道路沿いに駅舎があるのみです。時刻表は駅舎内に掲示されています。 駅舎内は普通の待合室のほか、事務室跡も畳敷きの待合所に改装されています。


(左:終点から松山方向・右:終点から高知県方向)
国道33号線落出大橋のたもとに駅があります。周辺には久万高原町柳谷支所などの公共施設もあり、街の中心となっています。


JRバスは落出大橋を渡り、駅とは対岸にある旧落出大橋たもとの折返場所に入ります。 数年前までは旧落出大橋上での待機だったようです。 折返場所が変わったのは橋の老朽化のためでしょうか。
松山から1時間以上かかるため現在も宿泊のダイヤが設定されており、この場所で毎日2台が駐泊となります。乗務員さんは駅舎2階に宿泊します。


(左:旧落出橋と折返場所の看板・右:落出駅前から折返場所を望む)
旧落出大橋には折返場所の看板が残っています。
橋の上で待機していた名残なのでしょうが、かなり古いもので、相当の期間待機場所になっていたことが分かります。
現在の折返場所は落出駅の丁度対岸付近です。


高知側からは黒岩観光バスが乗り入れます。
平日2往復のみの運行となっており、県境を越える利用は少ないようです。 こちらもかつては旧落出橋上での待機だったようですが、現在はかなり先まで回送しているとのこと。


(左:柳谷地区の案内板・右:面河川)
柳谷地区の案内板が設置されていました。
面河川は仁淀川に名前を変え、高知県へと続いています。


(左:運賃表・右:直営の名残)
空白の多い運賃表。いっぱいに運賃が書かれていた時代もあったでしょう。
高知方面は向かいで、の看板はJR四国直営時代のものでした。


(左:JRバス・右:久万高原町営バス)
JRバスの中で現在も国鉄カラーまま残るのは四国と東北だけです。 落出から久万中学校前まで乗車したのは元大阪市営のキュービックでした。
ここ落出を起点として運行されているのが久万高原町営バス。
白ナンバーのハイエースでの運行です。支線の八釜線と黒岩観光の路線を補完する 岩川線の2路線となっています。落出駅向かいのスペースで待機しています。


(左:乗車した車両・右:運賃表)
佐川から落出まではレインボー2。昨年9月の新車とのこと。
運賃は佐川から1280円。落出〜松山より安い。

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[佐川駅〜落出(黒岩観光)]
JRバスの名残を探しに佐川駅。駅前に発着する黒岩観光バスに乗車。この日は朝から主にこのバスに乗りまくり。 佐川駅を数人の乗車で発車。意外と乗るもんだなぁと思うと越知町の越知から更に乗車が。結構な乗車で仁淀川町へ。土佐大崎は現在も車庫が残ります。 四国らしい風景を見ながらバスは進みます。だんだんと降車が続き、結局県境を越えたのは私だけ。県境を越えてすぐの岩川までは久万高原町営バスが走っています。落出大橋を渡ると終点の落出。バスはどこかに回送していきました。

[落出駅〜久万中学校前(JR四国バス)]
落出で町営バス八釜線に乗って戻るとまもなくJRバス松山駅行きの時刻。やってきたのはキュービック。四国に来たのに雪が舞う中、落出駅を発車。国道33号線を快調に進みます。数人ですが途中乗降もあり、まだ「生きている」路線なんだなぁなんて思いながら駅舎の残る御三戸(みみど)を通過。久万高原町の中心、役場の隣にある久万高原駅で時間調整。次の久万中学校で下車。国鉄時代からの大ベテランの乗務員さんにお世話になりました。

[久万中学校前〜大街道(JR四国バス)]
翌日久万中学校前から松山駅行きに乗車。今度は西工のLV。乗客はやっぱりそれなりに乗っています。久万高原町と砥部町の境、三坂峠は三坂道路と言うバイパスが出来ていますが、旧道の峠を通ります。峠からの松山の夜景を見ながら砥部町へ。バスは渋滞に巻き込まれながら松山市街地へ。本当なら松山駅までと思っていましたが、20分ほどの遅れとなり仕方なく大街道で降車。微妙に乗り残した区間が気になりながら、市内電車に乗りかえたのでした・・・[15/2]


○周辺地図


2015年2月9日訪問

2015年7月6日公開

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