上遠野から22分(川畑経由)・25分(大平経由)、いわき市遠野町入遠野にある終点です。
集落を見下ろす高台に小さな折返場所が設けられており、登校日に限り、フリーバスを知らせるメロディを響かせながらバスがやってきます。
山間の終点ですが、上遠野から経路の違う2路線が運行されており、運行本数自体は比較的多いです。
|
バス停ポール。
上遠野行きは川畑経由が4本、大平経由が2本の運行です。
大平経由は13年4月改正以降、朝の上遠野行きが廃止され、2便とも午後という変わった運行形態となっています。
|
(左:終点から上遠野方向・右:終点から上三坂方向)
盆地から山へ登っていく地点が終点です。バスは県道20号線を走ってきます。この先へ進むと同じいわき市ですが三和町上三坂へ抜けることができます。県道20号線は「最狭」らしいですが・・・
|
折返場所。
道路脇に砂利敷きの小さな折返場所が設けられており、隣には消防倉庫があります。
バス停ポール脇にはベンチも設置されていますが、かなり年季が入ったものです。
|
写真手前が上遠野方向。まっすぐ行くと入定の集落。右手が三和町方向。
「休校日運休」からもわかるように主な利用者は小学生。
朝の時間帯に訪問した際には、バス停まで児童を送ってきた方がバスの発車までしばらく談笑していました。
|
のどかな風景の入遠野地区。水田の中をゆっくり入定へ向かいます。
|
(左:川畑経由沿線風景・右:大平経由沿線風景)
川畑経由は水田地帯を走り、入遠野に向かいます。大平経由は川畑経由と違い、入遠野川に沿って走ります。入遠野川では渓流釣りが楽しめるようです。
|
時間帯によっては川畑経由と大平経由の運行時間が近接しているため行き違うシーンも。
乗っている車両、向こうの車両とも昭和62年式と言う今時なかなか考えられない風景です。
|
最終の大平経由での入定。
街灯もほとんどなく、バスの明かりだけがほっとさせてくれます。
この後も川畑経由がもう1往復やってきます。
|
14年1月訪問時の車両は一つ目RJ。上遠野車庫の予備車とのこと。個人的には新常磐交通に行ったのなら乗っておきたい車両。上遠野ローカル線での運行と言うこともあり、訪れた甲斐がありました。
川畑経由・大平経由とそれぞれ1往復しましたが、15時台の川畑経由には往復とも入遠野小学校の児童が数名、下校のため乗車。17時台の大平経由には往路のみ学生1人と一般の方1人の乗車がありました。
|
(左:川畑経由・右:大平経由)
運賃は川畑経由が480円、大平経由が560円と結構な差があります。
所要時間に大した差はないのですが・・・
|
初めての訪問は12年8月。
川畑経由で入定へ来て、大平経由で上遠野へ戻りました。
復路の大平経由上遠野行きには、バス停ごとに保護者に見守られた小学生が続々乗車。
常に何人かの集団でバスを待っていました。中型バスが満杯になるくらいの状態で入遠野小に到着。大平経由は入定行き、上遠野行き共に小学生の輸送があるそう。
一般客の利用はほとんどないそうで、この日も入遠野〜上遠野の利用は私の他に高校生1人だけでした。
|
(左:入定集落を望む・右:終点から上三坂方向)
夏の入定もいいところでした。
|
メロディが聞こえてくると、大平経由のバスが到着。
先に到着している川畑経由の発車まで路肩で待機します。
朝のダイヤは2路線の運行時間が近いため、このような光景が見られました。
13年春の減便によりこの光景は過去のものになってしまいました。
|
(左:川畑経由の車両・右:大平経由の車両)
初めての訪問の際は川畑経由がブルーリボン、大平経由がLRでした。
どちらも上遠野車庫の車両、メロディバス用の装備がされています。
この頃、川畑経由はまだ上遠野郵便局始発でした。13年春に減便と共に運転区間も短縮されています。
|
−−−−−
新常磐交通に多い、スクール輸送のための「一般路線」。時刻表に載っているので、挑戦してみました。上にも書きましたが、意外と小学生が多いのは驚き。民家も比較的多い地区なのに、スクール輸送のためにしかバスが運行されていないというのは、何か事情があるのでしょうか?確かに、ほとんどの世帯は車を持っているでしょうが・・・
上遠野地区のメロディは上遠野行きが「我は海の子」、逆方向が「通りゃんせ」となっています。
|
|