=2013年3月31日路線廃止=

横手バスターミナルから63分、横手市雄物川町二井山にある終点です。
集落の入口に小さな折返所があり、そこで折返待機します。 この地区にはかつて羽後交通横荘線の二井山駅がありましたが、この場所からは離れています。


停留所ポールと折返場所の看板。※カーソルを乗せると08年訪問時の写真を表示します。
バス停ポールは4年ほどの間にだいぶ色あせていました。時刻表は待合室内に掲示されているため、ポールには貼られていません。 折返場所の看板は横手地区で一般的にみられるタイプです。


冬の待合室は雪に埋もれていました。
誰も利用しないのでしょうね・・・時刻表を見る人は皆無なのでしょう。


(左:終点から沼館・横手方向・右:二井山集落方向)※カーソルを乗せると青看を拡大表示します。
二井山線はわずかに出羽グリーンロード(左写真青看、交差点左右方向の道)と合流し、すぐに沼館方向へ左折していきます。


雪が融けつつある3月下旬の訪問でしたが、 狭い折返場所は雪のため更に狭くなっていました。 数度切り替えして入りましたが、大型車では頭が出てしまう状態でした。


(左:出羽グリーンロード大森方向・右:出羽グリーンロード羽後方向)
この付近の出羽グリーンロードは横荘線の廃線跡を整備したもの。 この先東由利方向へは、出羽グリーンロードから別れた県道48号線がほぼ横荘線の廃線跡を利用しており、トンネルなどに名残が残っています。
沼館からの二井山行きは大昔から存在。横荘線廃止直後は沼館からの便は一旦廃止となり、大森町西野から横荘線跡に沿っての経路に変更。 ですが、雄物川町役場のある沼館への移動が不便であったためか、いつの頃からか再び沼館からのバスが運行されるようになっています。


周辺には田や山が広がるのどかな終点です。
1日数便のバスがここへやってきます。


(左:三吉公園前バス停・右:乗務員用運賃表)
二井山線は一旦狼沢から三吉公園前を経由。実は二井山より三吉公園前までの運賃の方が10円高くなっています。三吉公園前バス停には折返場所が設けてあり、転回したのちはすぐに折返します。周辺には温泉施設があり、駐車場には多くの車が停まっていますが、路線バスで来る方はいないのでしょうね・・・
右の写真は13年3月の訪問の際に乗務員さんのご厚意で撮影させていただいたもの。なんと、「手書き」のめくり表が!既に無くなったものと思っていましたが、まだ残っていたんですね。


(左:乗車した車・右:運賃表)
廃止直前の訪問は514号車。7EのLVでした。この車両は沼館在勤の車両でしたが、二井山線廃止後は横手から転出することが決まっているようです。
運賃は横手から920円でした。


初めての訪問は2008年の8月。
夏の日の夕方に二井山へとやってきました。


(左:終点から沼館・横手方向・右:二井山集落方向)
夏と冬だと景色も違って見えます。
まだ明るい時間帯ですが、西日が差し、影が大きく伸びていました。


(左:乗車した車・右:運賃表)
車は元都営バスのLR。山内線用のメロディーバス車です。
13年4月現在ではメロディーバスが終了となったため、機器は外されましたが、いまだ現役で走っている車です。 手書きの運賃表は値上げ前はよく見たんですけどね・・・

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沼館までは本荘線と同経路で走る二井山線。独自の区間はあまり長くはありませんが、夕方の便に始発の横手バスターミナルから乗車。 貸し切りの車内。国道107号線を西へ向かいます。 旧雄物川町の中心部を通り、街外れのクランクを過ぎるとようやく二井山線の独自区間。また、沼館から先の区間では、雄物川北小学校のスクールバスとして、30名ほどの児童が利用しているとのこと。 雄物川を渡ると狼沢の交差点を左折。飛び出し区間の三吉公園前まで向かいます。「郷ハアカ坂」という独特な名称のバス停を過ぎると、三吉山荘前。三吉山荘は2010年に閉館しているそうですが、バス停名はそのまま残されています。三吉公園前バス停で折返し。 狼沢まで戻り、今度は山越え。スノーシェッドで覆われた峠を越えると 二井山地区。出羽グリーンロードを越えると、終点の二井山バス停に到着します。[13年3月訪問]


○周辺地図


2008年8月7日・2013年3月23日訪問

2012年12月14日公開
2013年9月18日更新

二井山線は2013年3月31日の運行をもって廃止となりました。
4月1日からは既存の横手市デマンド交通による代替となっています。

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