宇和島自動車
かみいずみ
上 和 泉
三瓶営業所から22分(和泉経由)、西予市三瓶町和泉にある終点です。
山間部の狭隘路を延々と走った先にある終点で、何もない路上にバス停があります。 到着したバスは丁字路で転向すると、バス停前の広くなったスペースに後退して待機となります。

バス停ポール。
背の高い一般的なポールです。

(左:終点から和泉方向、右:終点から谷方向)
山間の何もない終点です。谷側〜宇和町側が県道252号線となっています。民家もなく、建物も倉庫のようなものが1軒あるだけ...とはいえみかん畑があるのが愛媛らしさでしょうか。折返しのためだけというような雰囲気もあります。朝の便は谷方向から和泉方向へ、夕方の便は和泉から谷方向へそれぞれ運行されます。現在では三瓶〜上和泉の運行ですが、八幡浜〜三瓶を和泉経由で運行する便も存在したようです。

終点から西予市宇和町方面。
バス停の位置が交差点から少々離れているのは、かつて宇和町方面への運行があった名残でしょうか。

バス停は丁字路にあり、広くなった路上での待機となります。

3分ほどで折返し三瓶行きとして発車します。

県道26号線から別れると延々と狭隘区間が続きます。ヘアピンの登りも続き、過酷な道路環境から災害による運休もしばしばあるようです。

(左:乗車した車両・右:運賃表)
乗車したのはエアロミディ。KK-ですがツーステ・板床となっています。八幡浜の車では最古参にあたるような車両でした。運賃は始発の三瓶営業所から380円でした。
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三瓶から出る短距離路線。時刻表では山手周りに一緒に掲載されていて、微妙にわかりづらく...。和泉口の先で鋭角に右折するとすぐに狭隘区間。へろへろとした道を中型バスが走り抜けます。山の上にある集落が見えるのですが、直線距離ではすぐでも道はヘアピンを描きくねくねと登りようやくたどり着いたのは和泉の集落。僻地にも見えますが、八幡浜〜三瓶の中間部で、徒歩の頃は交通の便の良い場所だったよう。素掘り吹付けの和泉隧道を抜け、ぽつんと立つサザエヶ岳のバス停を通過。ゆっくりと下っていくと終点の上和泉。帰りは八幡浜市の谷を経由。和泉に比べると開けた雰囲気。乗客は中学生が1人いるくらいで、帰りは乗らないのだとか...。極上の狭隘路線も消える運命にあります。[20/3]

○周辺地図

2020年3月21日訪問
2020年9月2日公開

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