=2014年1月31日路線廃止=
(相馬地区予約型乗合タクシーに移行)

弘前バスターミナルから55分、弘前市大字藍内にある終点です。
小さな集落の中ほど、県道129号線沿いに回転場所が設けられています。 藍内は青森県側最後の集落で、県道も藍内まで。 この先は林道が秋田県大館市へ続いています。


バス停ポール。
ポールには錆が浮き始めていました。路線の開通当初から置かれているのでしょうか。


(左:終点から弘前方向・右:左写真の反対方向)
整備された2車線の道が続いています。左写真の方向へ向かうと100mほどで舗装が終了し、ダート区間に入ります。ちなみに藍内までは県道化していますが、相馬からの区間はすでに 田代相馬林道と呼ばれる県境を越える林道の一部です。


丁字路の脇に折返場所が設けられています。
昔からあったようなのどかな終点・・・ですが、実際にこの地までバスが運行され始めたのは 96年8月2日。道路の県道化に伴い、以前から路線延長の陳情のあった桐の木沢・藍内への路線延長を弘南バスが計画、地域住民、相馬村(当時)、弘南バスによる懇談会で協議し、村が赤字の補填、住民が費用の一部を負担することで合意し、1日3往復の運行が開始されました。
そのため、相馬以遠では1戸あたり毎月1,000円の回数券を購入し、運行経費を負担しています。ちなみにこういった形での住民参加型のバス運行は弘前〜藍内線が青森県内では3例目となっています。


(左:意外と民家が・右:こんなところでも)
旧相馬村最奥の集落ですが意外と戸数はあるようで・・・。
リンゴの果樹園はいたるところで見られました。


舗装の最奥部まで歩いてみました。この先は秋田県大館市までダートの峰越林道が続きます。


12年8月の訪問は晴天。遠くの岩木山がきれいに見通せました。


沿線のリンゴの集荷所にはコンテナが山のように積まれていました。 時期になればこれだけのコンテナを使うのでしょうね。


冬の藍内。
例年に比べると雪の量は少な目とのこと。 それでも折返場所は雪で覆われ、丁字路を使っての折返しでした。


(左:13年1月訪問時の車両・右:終点から弘前方向)
乗車したのはリエッセ。ハイバックシートが並ぶ豪華な仕様。 道路端には人の背丈ほどの雪の壁が出来ていました。
冬季ダイヤでは夏季ダイヤに比べ、更に余裕時分を取るため、弘前からの時刻表上の所要時間は65分となっています。


(左:12年8月訪問時の車両・右:運賃表)
訪問時の車両はトップドアのMK。弘南バスは前乗り前降りが標準です。 方向幕は行先の「藍内」より経由地の「(相馬)」が大きく表示されています。
1時間超の路線ですが、運賃は850円でした。意外と安いような・・・?


「住民参加型」ということで注目を浴びた藍内線。
回数券購入は行われていましたが、元々世帯数が多くないことや自家用車が利用できる世帯はバス利用者に回数券を渡す、なんてこともあったとか。
相馬以遠どころか、市役所支所のある五所局以遠の廃止が決まってしまいました。

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廃止を聞きつけやってきた弘前。 朝から水木在家、相馬と終点を巡り、最後が藍内。やってきたのはリエッセ。 バスターミナルからの乗車はなかったものの、弘前駅や途中の湯口から乗車が。 相馬以遠でも2名の乗車。乗務員さんに聞くと普段より多く乗ったほうだという。 藍内まで乗ったおばあさんは「2月からバスがなくなるので1月中に用事を済ませておかないと・・・」と。 [14年1月]

朝の弘前バスターミナル。ワンバケーションパスを持ってうろうろ。 MKが入線してきたので藍内行きに決めて乗車。朝の便ということもあり、2人の乗車。 坂市付近の旧道や相馬付近が少々狭いものの、基本的に2車線が続きます。 最奥の藍内は山間の静かな集落。ここは落人の里だった、と乗務員さん。そういう伝説が残っているのでしょうか。 相馬〜藍内間の利用は往復ともゼロ。休日とはいえこんなものなのでしょうか・・・[12年8月]


○周辺地図


2012年8月19日・2014年1月26日訪問

2013年2月1日公開
2014年1月27日更新

藍内線は2014年1月31日の運行をもって廃止となりました。
2月1日からは相馬地区予約型乗合タクシー(協同組合弘前ハイヤー協会受託)が相馬庁舎〜水木在家・桐の木沢・藍内を運行します。

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