=2014年9月30日路線廃止=


エスモールから36分、鶴岡市油戸にある終点です。
両側を崖に挟まれ、裏手には山が迫る海沿いの小さな集落にバスがやってきます。 到着したバスは集落内を通り、海水浴シーズンには駐車場として使われる山際の空き地で発車まで待機します。
油戸は庄内では飛島を除いてもっとも不便とされたところ。現在の県道50号線もたびたび高波・落石で通行止めとなることが多く、訪問の1ヶ月ほど前まで土砂崩れのため、約4ヶ月間ほど油戸線は加茂水族館折返しで運行されていました。


バス停ポール。
潮風を浴びる場所に立っているため、さびが浮いています。


(左:バス停から加茂・鶴岡方向・右:待機場所から由良・温海方向)
海沿いを走るのは県道50号線。油戸地区はトンネルに挟まれています。 写真ではあまりわかりませんが、どちらのトンネルも脇には素掘りの旧トンネルが残っています。
右の写真の奥に写っているバスは鶴岡市のスクールバス。路線バスより後に来て先に出ていきましたが、どこの学校へのバスなのでしょうか・・・


待機場所。集落内を抜けたこの場所でしばらく待機します。
その脇の空き地には線が引かれ、海水浴客のための臨時駐車場としていましたが、盆期間にもかかわらず、1台も停まっていませんでした。乗務員さんも「最近は少なくて・・・」と。


油戸の集落内。裏手の山際にはかつて油戸炭鉱がありました。昭和32年とかなり早い時期に閉山しているようですが・・・ 山を越えると庄内平野が広がっています。鶴岡の市街地からもあまり離れていないのですが、へき地の雰囲気が漂っています。


小さな湾になっている油戸地区。鉱山がない今は漁業が主なのでしょうか。


(左:加茂水族館・右:車窓の日本海)
沿線にはクラゲの展示で有名な加茂水族館があります。この建物も間もなく建て替えが始まるようです。
加茂水族館から油戸にかけては日本海沿いに走ります。この区間には近くに家がないところにもバス停があり、いったい誰が使うんだろうか・・・と考えてしまいました。


(左:運賃表・右:乗車したバス)
庄内交通といえば三角運賃表。始発のエスモール、鶴岡駅からは800円でした。
バスは以前営業所で見て気になっていた6EのLR。営業所で見てから2年以上経っていましたが、ちゃんと油戸線に入っていました。

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油戸線は土休日運休という乗りづらい路線。盆休みに行ってきましたが、庄内交通は盆期間も平常運行のようで助かりました。
大山より先では利用はほとんどなく、貸し切り状態。普段の期間だと鶴岡から加茂水産高校の生徒や油戸から小学生が乗車するとのこと。ほとんど通学のため・・・というような感じです。


○周辺地図


2012年8月16日訪問

2012年9月14日公開

鶴岡〜油戸線は2014年9月30日の運行をもって廃止となりました。

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